2011年4月11日月曜日

― 水原消防団の男気と勇気に感謝 ―

水原消防団の男気と勇気に感謝
4月9日、今日は朝から捜索に入った。今日は特別に福島市消防団第31分団の水原消防団の有志の皆様が参加して下さった。奪還の会の時に㈱加藤組の加藤修一社長が送り迎えをして下さった。その時に一緒に活動に参加して下さって、その報告を帰ってから消防団の仲間に伝えてくださった。そしてあらたにみんなで行こうと申し出て下さった。こんなに素晴らしいことはない。遺体捜索のみならず放射能で被ばくする恐れがある地区に行っていただけるという。誰でも口に出して言うことができるが、実行する決断をすることはできない。私は何人もの、その時になってしりごみする人達を見てきた。それだけに水原消防団の皆様には頭が下がった。面とむかって御礼を言うと、今までのことが思い出され涙が出てしまうので、なるべくみんなを見ないようにして話をさせていただいた。少し失礼になったかもしれない。でも、それだけ嬉しかった。多分中川庄一市議も相当嬉しかったのだろう。


さらに感謝したいこと
私は南相馬市の佐藤光孝消防団長に本当に心から又感謝させていただいた。朝からの雨で警察、消防本部ともに今日は捜索中止を決断したところへ私達が到着した。普段なら断られるところである。現に市役所の正面で高野光二前南相馬市議会議長とお会いしたら、「今日は中止だ。やってもらって迷惑だ。」と言われてしまった。ところが原町消防団長、副団長ともに迎え入れてくれて、私達の案内をしますと言って下さった。本当にありがたかった。佐藤光孝団長、伏見順栄副団長、山見重信副団長同行のもと、まず最初に原町区泉地区内の捜索を行った。本来なら南相馬市の消防団が今日やるはずのところだったと説明を受け、団長、副団長ともに一緒に活動して下さった。団長、副団長の男気に感謝した。


1人を家族のもとへ
午後から20km圏内の小沢地区内に案内いただいた。本当に家の形も何も残っていなかった。まさにガレキの山々で海岸は堤防が決壊して惨々たる状況であった。
みんな黙々と捜索した。誰もが黙ってひたすらガレキの中を捜しまくった。私がふと日記やひな人形などに目が行くようになって、ふと海水のたまっているところに目を移したら、直感的に男性の遺体だとなぜか感じてしまった。近寄ってみたら多分、間違いないと思いみんなを集めた。かなり深い水たまりだったので慎重にやらなければ逆に落ちてしまう。でもここで水原消防団の素晴らしさを見せつけられた。ガレキの中から橋になる角材を見つけ、さらにロープを集めてきて橋を作り、さらに重い遺体にロープをかけ、みんなで力を合わせて引き上げた。その手際の良さ、さらには団結力、心から感心させられた。
「これで家族のもとに帰せる」この思いはひとつになった。心から心から感謝したい。この水原消防団の協力がなかったらできなかったことだ。この素晴らしい活動と勇気をわけてくれた第31分団茂木賢一郎分団長はじめ団員の皆様方にあらためて“感謝”。
ありがとうございました。


 《福島市消防団第31分団水原分団有志》茂木 賢一郎分団長
村上 芳夫 加藤 修一 茂木
重夫 山澤 義昭 武田 信敏
茂木  実 菅野 昌彦 茂木 善勝
安齋 昭通 丹野 喜弘 茂木 安久
丹野 一男 鈴木 重勝









鉢村氏の勇気ある行動に感謝
元日銀の福島市店長の鉢村氏が突然ベトナムから応援に来て下さった。そして49日の捜索隊に参加して下さった。一人一人と握手をしながら発見時には誰よりも一生懸命に何とかしようと頑張って下さった。只、手なれた消防団と違い若干邪魔をしているようにも見えた。それは冗談として、この勇気ある活動に心から感謝を申し上げたい。鉢村氏は「この現実を多くの方々に伝えたい。本部に、多くの皆様方にこの現実を伝え、少しでもお役に立ちたい」と言い続けて下さった。あらためて感謝申し上げるとともに御礼申し上げます。
「ありがとうございました。」

皆さんに考えて欲しいこと
マスコミが大々的に取り上げるところ、頑張っていても全然取り上げられない人々。この不公平差をあらためて感じる。さらにきれいな作業着を着て文句を言う人、汚い作業着を着て黙々と働く人、どちらを評価し、どちらを大切にすべきか考えて欲しい。いろいろな政治家がいる。何をしていいかわからない「能力のない人」、只目立つところ、目立つことだけをやる「政治屋」でもそんな中でひたすら黙々、今なすべき事を決め、実際に活動している人、そんな人を評価してあげられる日本になって欲しいし、頑張る人がしっかり評価される社会をつくりあげるべき時にきていると思う。その反面どんなに忙しくても冷静に判断し、どんなに忙しくても丁寧に人の話を聞く器を持った役人もいる。私は後者の方々にトップになってもらいたいと思う。組織論よりも人として判断ができる人が必要だ!!

0 件のコメント:

ホームページはただいまメンテナンスを行っております。 活動報告につきましては、下記URLのFacebookの活動をご覧ください。 https://www.facebook.com/yoshitami.kameoka